声優って夢がある(夢しかない)商売だよなぁ
後藤邑子って何で未だにエロゲの声優やってるの?
少し前の記事ですがこれを読むと『一般>18禁』、『女性役者は基本的に性的描写をやりたがらない』という意識が視聴者の心に根付いているようなので少し思ったことをば。
まず人間の行動理念として第一に来るのが金。これが違うらしい。
アニメ・ゲームでは巷でよく言われる「ランク制」が適応されています。
で、オフで話してて気付いたのですがそもそもそのランク制を勘違いしている人がいる。
ランク制というのは『若本規夫は30分50000円、駆け出しのペーペーは30分5000円』という絶対的なギャラのランクじゃなくて俳連が決めてる役者のランク。
製作側にも『予算』というものがあるので「じゃぁあなたはこの値段で。 あの人は2ランク下だからこれぐらい」という事。若本さんが20万円だったらペーペーは2万円、といった感じに(もちろん大体の相場は出来上がってます)
もちろんこれにはインフレが起こりにくい、評価がしやすいといったメリットがある反面、デメリットもあります。
どうしてもこの大御所にお願いしたい、という場合大金を積まねばなりません。するとその他の役者にも相場より多めにお金を支払わなければならなくなります。
すると予算を圧迫し製作が成り立たなくなります。
逆に大御所が「どうしてもこの役をやりたい! もっとギャラ安くてもいいから!」と言ってきたとしてもその他の役者もギャラが安くなってしまうのでそう簡単に意見を聞き入れることは出来ません。
これが『ランク制』というものです。
ところが昔業界の人に聞いた話によると18禁ゲームにはこのランク制が適応されないらしいのです。
単価なのか時給なのかワード数なのかは分かりませんがギャラ交渉は事務所⇔製作側に一任されているということなのでしょう。
当然お金は欲しいわけですから役者はギャラを釣り上げにかかります。そういった事情から拘束時間で比較してアニメ・ゲームよりエロゲーは割がいいという話を聞きました。
はたしてそんな割のいい仕事をやりたがらないでしょうか。
よく巷で言われるのが「声優だけではとてもじゃないが食っていけない」。
歌が上手ければキャラソン・主題歌を歌う、喋りが上手かったらイベントに参加する、コネがあったらプロダクション・音響会社をおったてる。
俗に"声優"と呼ばれる人達は実にいろいろなことをやっています。その中の一つとして"18禁ゲーム"があってもなんらおかしくはないと思います。
イメージ云々の話をする人もいるけど(演技とはいえ)実際にチンコ突っ込まれてアンアンイクイク言ってるAV女優が地上波全国ネットでトークしてる世の中に何言ってるんだ、と(メディ倫通す作品は必ずモザイク入るのでそれを逆手に取って実際にチンコは入れずに"擬似セックス"で済ませてるアダルトビデオも少なくはない)
まぁイメージ気にして別名義使うぐらいはなんとも思わないですけど自分は逆に別名義使わないで演じてるほうが「かっけーなー!」って好感度が上がっちゃうタイプなんですけどね(笑)
エロゲーって言ったって1から10までアンアンイクイク言うわけでもなし、そこに至るまでの心情の変化を演じるほうが大部分だと思います。
仮に「私は十分成功したからエロシーンなんか絶対にやらないわ!」って声高に叫んだとしたとしても、濡れ場シーンを演じられない役者なんかそっちの方が致命的だと思うんですけどどうなんでしょ。
あんまりエロゲーに出ない事務所(アー○とかラ○ズ)とかやっぱりあります。でもフリーになったり、移籍した途端エロゲーに出る人もけっこういるのでやっぱり演じる側(事務所はともかく役者)は見てる側ほど性的描写とかあんまり気にしてないんじゃないかなぁ、と思います。