ゆとり世代でも

今日電車に乗っていて終点に到着してさて降りるか、って時に車椅子の人がいたんです。40〜50ぐらいのオバさんでした。みんながグワーッって降りてく中連れもいないようなのでただオロオロしていました。

薄情ですね、現代人は。まぁ仕事で1分1秒が惜しい!って人も中にはいるでしょうし、そんな人間に「助けてやれよ!」なんて無責任な事はいえません。で、私はその時急いでもいないし用事は済ませた後だったので
「降りるんですか?」
と聞いて「はい」とオバさんが答えたので「じゃぁ手伝いますよ」と。
したらなんかオバさんが恐がってる感じで「いいです、いいです。大丈夫ですから」って。どう見ても大丈夫じゃないだろババア、とツッコミたくなるのを我慢して
「いや、今自分無職ヒマですから大丈夫ですよ」
というと少し恐縮した感じで「お願いします」と言われました。
その時向こうの方からいかにも高校球児的な丸坊主の高校生(鞄に高校の名前が書いてあった)三人組が来て
「どうしたんッスか?」
「あ!車椅子ッスか?」
「自分ら手伝いまスヨ!!」
口調はまさにゆとりのそれでしたがテキパキと手伝い始めてくれました。
「あ、自分荷物持ちまスよ!」
「じゃぁ俺こっち側持つんでそっち側お願いしまス!」
みたいな。
で、ホームに降りると階段があるわけで。一人が
「俺駅の人呼んできまッス!!」
って言って何故か猛ダッシュで駅員の人連れてきてくれたんです。駅員が折りたたみの鉄板みたいなのとエスカレーターいじってもらって無事事無きをえました。

オバさんは私達4人に礼を言って駅員といっしょにどっか行きました。んでこのまま黙って高校生たちと別れるのもなんか気まずいのでとりあえず
「ありがとうね」
とお礼を言うと
「は?なんでオジさんがお礼言うんスか?オカシイっスよwww」
「そうそうwww人助けなんか当然じゃないスかwww」
と笑われて「んじゃ!」とか「チース!」とか言いながら去っていきました。

10代と絡む機会なんかそうそうないので今の若者のイメージが2chやニコ動の『ゆとり』のイメージしかもってなかった。そんな自分がちょっと恥ずかしくなった。改めてお礼を言いたい、どうもありがとう。お礼にジュース代ぐらい出してやろうかと思ったがやめた。『オジさん』の一言がなければカンペキだったよ、ゆとり三兄弟達。。

・・・でオバさんは乗るときには駅員が手伝ってくれたらしいけどあれって降りる駅とかに前もって連絡とかされてないの?頼むよ東武鉄道